そして、なんとなくの必要性しか感じてない音楽は後回しになり、
いつのまにか「受験に関係のない教科を軽視する」
という スタンスが生まれてしまう。
だが、こどもたちのもつ元々の感受性は本当に豊かだ。
それはまだ、何も知らない真っ白なキャンパスなだけに、
あらゆるものを豊かな色彩とともに受け入れることができる。
そして、そのキャンパスを閉じてしまうには、
こども時代というのはあまりにも早すぎるし、
一度閉じられてしまったキャンパスは、なかなか開かれないまま、汚れていく。
けれど、一度豊かに彩られたキャンパスは、
生涯にわたって必ずその子の役に立ち続ける。
例えそれが受験には直接関係ないとしても。
だからこそ、学校教育に音楽(情操教育)は必要だと自分は考えているのだが、
昨今の、競争が激化する社会の中では、
音楽の重要性が次第に薄くなっていると肌で感じる、今日この頃である。