演奏中の口の中は果たしてどうなっているのだろう?
どうなっていればいいのだろう?
という疑問を管楽器を演奏している人なら一度は考えたことがあると思う。
私自身も大学時代にこの疑問が頭に浮かんで、
“演奏中の口の中を見ることができたら良いのに”
と思っていた。
そしてついにそれを実現した動画が公開された。
被験者はベルリン・フィルホルン奏者のサラ・ウィリス。
動画では全部で25パターンの口内及び胸部の映像が公開されている。
それぞれは、
(側面)
1.スラー
2タンギング
3.スラー
4.タンギング
5.4オクターブのハーモニックスケール(スラー)
6.4オクターブのハーモニックスケール(タンギング)
7.中音域ロングトーン(メゾフォルテ)
8.高音域ロングトーン(メゾフォルテ)
9.低音域ロングトーン(メゾフォルテ)
10.中音域ロングトーン(フォルテ)
11.高音域ロングトーン(フォルテ)
12.低音域ロングトーン(フォルテ)
13.クレッシェンド→ディミヌエンド
14.ディミヌエンド→クレッシェンド
15.4オクターブのハーモニックスケール上行形(レガートタンギング/中速)
16.3オクターブのハーモニックスケール上行形(レガートタンギング/高速)
17.3オクターブのハーモニックスケール下行形(レガートタンギング/高速)
18.3オクターブのハーモニックスケール上行形(スタッカートタンギング)
19.ダブルタンギング(低速)
20.ダブルタンギング(高速)
(正面)
21.4オクターブのハーモニックスケール(スラー)
(胸部横断)
22.ディミヌエンド→クレッシェンド時の呼吸
(胸部正面)
23.ディミヌエンド→クレッシェンド時の呼吸
(胸部側面)
24.クレッシェンド→ディミヌエンド時の呼吸
(正面)
25.低音ロングトーン(ピアニッシモ)
となっており、その1セクションのどれもが非常に興味深い。
特に低音時と高音時の下のポジションについては自分で思っていた以上に
口内変化が起きていることがわかり、おもしろかった。
今までなかなか直接見ることのできなかった口の中の映像を見ることで
奏法の理解を助けてくれる大変貴重な動画だと思う。