本日はこちら。
豊洲文化センター内にある
豊洲シビックセンターホールで行われた
トワイライト・トロンボーンカルテット レギュラーコンサート vol.1
Twiright Trombone Qurtet Regular Concert vol.1
大学時代の先輩方によって結成されたトロンボーン4重奏の演奏会
今までの音楽劇などを取り入れた比較的アットホームなコンサートとはまた少
カルテット自体は2008年に結成されており、
ちなみに今回のプログラムはこんな感じ。
・カンツォン
/サミュエル・シャイト
・フランス舞曲集
/ミヒャエル・プレトリウス
・交響曲第3番“オルガン付き”より
/カミーユ・サン=サーンス
・トロンボーン四重奏曲
/ピエール・マックス・デュボア
・カトル・ア・カトル
/ジェレーム・ノレ
・ドッツ・ダンス
/阿部俊祐
・アンダンテカンタービレ
/ピョートル・チャイコフスキー
・シーサイドスケッチ(新作初演)
/廣田純一
シャイト、
ということで、今回はトワイライト・
※“トロンボーンカルテット”という編成自体が非常に魅力的なアンサンブルですが、ここでは、トワイライトならではの魅力についてまとめてみます。
1. 4人のバランスがとにかく良い
演奏を聴いていて一番強く感じることはこれ。
ちなみに、ここでいうバランスというのは、音ではなくキャラクター的な意味です。
トロンボーンカルテットらしいハーモニー的な意味でのバランスももちろん素晴らしいのですが、トワイライトは
言葉にするのは難しいのですが、なんというか、
まるできれいな『ひし形』のような均等なバランス感。
一人一人の個性や素晴らしさがあり、さらに
全員がリーダーで全員がフォロワー。
トロンボーンカルテットに限らず、
しかし、トワイライトの演奏ではその必要性を感じることがありません。
まさに全員がリーダーで全員がフォロワー。
実際に、毎回の演奏会も各曲に合わせて1st、2nd、3rdが入れ替わります。
そしてどのように入れ替わってもそれぞれのサウンドが際立っていて素晴らしい。
これは、トワイライト・トロンボーンカルテットの大きな魅力のひとつであると同時にアンサンブルの理想形でもあると思います。
2. メンバーが“作曲・編曲”もできる
4人いるメンバーのうち、今村さんと廣田さんはそれぞれ作曲や編曲もされてます。
お二人の作品は実際に出版もされており、トロンボーンカルテットのレパートリーとして定着しつつあるのではないでしょうか。
(出版楽譜はこちらから)
→ 風の音 https://www.kazenone-online.com/blank-22
お二方どちらの作品も、優しく暖かい人柄があらわれつつ、トロンボーンカルテットを熟知した演奏者ならではの完成度の高い作品になっていると思います。
自分たちに一番合った曲を自分たち自ら書くことができる。これもこのカルテットならではの魅力です。
3.フットワークが軽く、チャレンジし続けている
トワイライト・トロンボーンカルテットはたくさんの『試み』をし続けているカルテットだと思います。
トロンボーンカルテットの新しい魅力を模索していく姿勢は、本当に素晴らしく、毎回のコンサートでも常に新しい驚きや楽しさがあります。
トワイライト・トロンボーンカルテットが行っている内容の一部をご紹介すると、
・定期公演
・自作品も盛り込んだアルバムCDの発売
・芝居と音楽を交えた“音楽劇”の実施
・youtubeやブログなどのSNSの積極的活用
・春の全国ツアー
・夏祭りと題したファン感謝祭イベント etc…
どれもできそうで、なかなかできないことばかりです。
それを結成から今まで10年もの間、着実に積み重ねてきた、チャレンジ精神とフットワークの軽さも他の団体に真似できないことのひとつだと思います。
4. 愛されるアーティスト
最後に、アンサンブルに限らず人としても大切なことのひとつだと思いますが、
愛されるアーティスト
である。ということがトワイライト一番の魅力だと思います。
私は、トワイライトのコンサート会場に足を運ぶ度に思うのですが、ステージも客席も本当にあたたかな雰囲気であふれています。
その音楽性や楽器のテクニックはもちろんのこと、ひとつのアーティストグループとしてお客さんが応援したくなるそんな人柄ならぬ“グループ柄”こそがトワイライト・トロンボーンカルテットの最大の魅力かもしれません。
5. さいごに
トワイライト・トロンボーンカルテットの演奏は大学在学中から何度も聴かせて頂いています。
それは、小さなサロンだったり大きなコンサートホールだったりその時によって会場もプログラムも様々なのですが、毎回聴くたびに思うことがあります。
それは、
あたたかく、癒され、そして元気になれる
こと。
たくさんのアーティストがあふれる東京ですが、自分の好きなアーティストに出会うことは意外と難しいんじゃないかと思います。
しかし、トワイライト・トロンボーンカルテットはまちがいなく自分にとっての『好きなアーティスト』であり、これからも応援したいアーティストです。
そしてそれと同時に『目指したいアーティスト』でもあります。
もうすでに多くの方々に知られてきているカルテットかとも思いますが、個人的には、この先もっとたくさんの人に、特にクラシック音楽に詳しくない人にもトワイライト・トロンボーンカルテットが知られて行ってほしいと思います。