色々なご縁から、多くの演奏会でのステージマネージャー(通称:
ステマネというと、
というわけで、
実際にステマネとして参加した公演例
これまでに、ご縁がご縁を呼んでたくさんの音楽家の方のステマネ
その内訳は、
・各種ソロリサイタル(ピアノ、弦、声楽)
・出演者の多いジョイントリサイタル
・弦楽カルテット(+ピアノ)
・管楽アンサンブル
・声楽アンサンブル
・その他室内楽
etc…
改めて書き出すと、本当に様々な演奏会に
もちろん編成によっても仕事内容は若干変わってきますが、
ステマネの仕事内容
オーケストラの場合は、
そのため、主な仕事内容を重要度が高い順にならべると、
・ステージ転換
・譜めくり(場合による)
・音響(録音・録画)
・照明
・受付サポート
・タイムキーパー
・かげアナウンス
といった内容になります。
それでは、それぞれの仕事内容について見てみたいと思います。
ステージ転換
内容
ひとつの演目から次の演目へと移る場合に、それぞれが演奏できるようステージを整える仕事です。
これを間違えると演奏会自体に支障をきたすので、
やはり、コンサートという生物(ナマモノ)に関わっている以上、
細かく気をつけることは色々あると思いますが、
コツ
・リハーサルに立ち会って、
・セッティング表(それぞれの演目のセッティングを図にしたもの)
・バミリ(椅子などを置く場所にビニールテープを貼る)を行う
・変更時は、何が要らなくて、何が必要かを考えて動く
譜めくり
内容
これも稀にですが、頼まれることがあります。
間違うとピアニストに迷惑をかけるので、これも責任重大です。
自分はピアノ出身じゃないので、
譜めくりについては詳しく別記事で紹介しているので、
音響
内容
プロの音響の方はマイクの設定などいろいろなことを扱いますが、ステマネの場合の音響はCDへの録音やDVDへの録画を行う仕事が主になります。
コツ
・ホールにある機材を使って行うので、使い方を必ず確認しておく
・録音録画の「最大」時間(特にCD)を考慮する。
→2時間の一般的なコンサートの場合、CDは前後半で1枚ずつの計2枚DVDは通しで1枚というのが一般的かと思います。
・CDはファイナライズを行う
→ファイナライズ…録音したものを他のオーディオ機器で再生できるように処理すること。
照明
内容
照明は文字通りです。
明かりの種類は大きく二つで、本番明かり(ステージ明るい/客席暗い)と開場明かり(ステージ暗い/客席明るい)を変えていく仕事になります。公演に合わせた流れは、
開場時→開場明かり
本番(前半)→本番明かり
休憩→開場明かり
本番(後半)→本番明かり
終演時→開場明かり
となります。それ以外に、演目ごとにリクエストがある場合には、それぞれ対応します。
コツ
・リハーサル時に照明の操作盤の使い方を確認しておく
・明かりの変換はゆっくりと行う。(暗くする場合は特に)
・操作盤の操作だけでなく目で見て確認する
受付サポート
内容
これもほとんど担当のスタッフがいますが、稀に頼まれることがあります。
・チケットもぎり
・プログラム配布
・代金精算
・ドアの開け閉め
コツ
・受付のスタッフとの連携を確認する
・お金を扱うときは取扱いに気をつける
タイムキーパー
内容
これは、やっておくと喜ばれる程度ですが余裕があるのならやっておきましょう。
・開演は定刻通り行うかどうかを受付の様子を見て確認してステージ裏に伝える
・曲ごとの開始時間と終わり時間をプログラムにメモ
・休憩の開始と終わりを確認
コツ
・開演の前の1ベル(予鈴)の時間を確認する
・予定時間を大きくオーバーしたり短い場合は主催者に伝える
かげアナウンス(カゲアナ)
内容
公演の開演前に、客席に諸注意をアナウンスする仕事です。これもホールによってあったりなかったりしますし、そもそも小さい公演の場合、カゲアナなしの公演もありますが、公演によってはステマネが頼まれることもあります。
コツ
・原稿に一度目を通しておく
・公演名を間違えないように気を付ける
ステマネの持ち物
特に必須というわけではないですが、ステマネを依頼された際に、持っておくと良いものを書いておきます。
・ボールペン(お客さんに見せても良いもの)
・ビニールテープ (バミリ用)
・はさみ(バミリ用)
・プログラム(当日受付からもらう)
ステマネの服装
・ダークスーツ(人前に出ることを考慮して)
・ネクタイ(華美でないもの)
まとめ
今回は、ソロや室内楽など大きくない公演でステマネを依頼された時の内容をまとめてみました。仕事内容も多岐にわたり大変な仕事のステマネですが、基本的な心構えは、演奏家とお客さんが気持ちよく演奏できる環境を整えるということで変わりません。また、一人でやる場合それぞれの仕事の責任も一人にあるため、何かわかない場合などは必ず主催者に聞くようにしましょう。
ちなみに、なかなか大変なステマネという仕事ですが、良いこともあります。その内容についても別の記事で紹介していますので、興味のある方はそちらも読んでみてくださいね。
以前、ステマネの仕事内容についてこちらの記事で書かせて頂きました。 [sitecard subtitle=関連記事 url=http://soundydays.com/2017/12/10/post-881/] 上の記事にも書いたように[…]