音楽の授業で行う合唱のための発声練習【導入編】

って何をやればいいんだろう。

というのが教員になってしばらくの間悩みでした。

自分が管楽器専門ということもあって発生練習の経験もほとんどない。中学や高校時代の音楽の授業でもこれといって発声練習をした記憶がない。

何より発声練習をしている音楽の授業のイメージ

「発生練習をやればこうなる」という想像ができなかったのが一番難しかったです。

ある年、教員をやらせてもらっている中学校の合唱コンクールが例年より後ろにズレた年がありました。

そのため、いつもより合唱コンクールに向けての準備期間が取れるということになり「それなら発生練習を今年は本格的にやってみよう!」とやることにしました。

とは言え何をやったらいいかわからなかったので、僕が思いついたのは、

学校に「見本」として送っていただいている歌曲集の最初に載っている練習法を片っ端からやってみる

というもの。

いくつかあるジャンルから「これならできそう」というものを毎時間1つずつ取り上げていき、

①姿勢
②頭声と地声
③母音
④子音
⑤ハーモニー
番外編:ブレス

の流れで一個ずつ説明しながら取り入れてみました。

結果的には例年より発声が安定し、思春期になると難しさを増す「声を出しやすい雰囲気づくり」しやすくなりました。

何より個人的にうれしかったのが、生徒一人ひとりが漠然とではありますが「歌い方がわかる」ようになったこと。

自分の中学時代がそうだったように、「歌」は技術やテクニックがなくても気持ちがあればある程度できてしまうという部分が少なくありません。

なので、恥ずかしい話これまでの授業でもあんまり発声や技術指導しなくても歌の大枠を形にしてきていたわけですが、

これって学校の中ではけっこう特殊で、

英単語読めないと思うけどとりあえず意訳だけ教えるから英文読んだことにしよう。 

的な、 

やり方はわからなくても良いからとりあえずやって!

というやり方は考えてみればなかなか乱暴です。

それが、毎時間少しずつ発声練習を取り入れたことで、なんとなくでも

こういう時はこういう風に歌えば良いんだ!

という「歌い方がわかる」ようになってくれたことが大きな収穫でした。

次の記事から、①~⑤のひとつずつの発声練習について簡単なやり方を書いてみます。

その際、全体を通してのコツは、「一気にやりすぎないこと」

たとえば①の姿勢だけであればクラス全員ができますし低いハードルを着実にこなすことで歌うことに対して「俺できるかも!」となって、歌が苦手な子にとっては非常に大切な自信の第一歩になるかもしれません。

とまぁ偉そうなことを言ってしまいましたが、まだ自分も手探りなのでそのあたり優しい目で見てもらえると嬉しいです。

そして合唱指導に悩む若い先生と一緒に悩みを共有していけたらと思います。

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