20代後半で初めて入る自動車保険。音楽家の免許取得。

  • 2020年4月11日
  • 2020年4月13日
  • 日記
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目次

エピローグ

2020年4月10日に晴れて普通免許を取得しました。

世の中がコロナウイルスで大変な中でしたがなんとか取得することができました。

音楽家の自動車免許事情

どうでもいい人にはどうでも良いと思うんですが、音楽家の免許事情について少しだけお話ししてみます。

29歳で普通免許取得というと世間的にはかなり「遅い」と思うのですが(実際免許センターは若い人ばかりでした。。。)

音楽関係者では意外と20歳後半で免許を取る人も多く30歳でも持っていない方も一定数います。

一般的に多くの人が「免許を取るタイミング」というのは

  • 大学進学が決まってから大学生になるまでの2~3月
  • 大学生活時代

だと思うんですが、音大や芸大はそのタイミングも入学後の練習をしなくてはならず、気づくと免許を取るタイミングを逃してしまいがちなんですね。

そしてそのまま社会に出てからもしばらくは時間的にも経済的にも余裕がなく結果的に20台の後半くらいである程度生活のメドも立って免許取得に踏み切る

というパターンになるのです。

免許取得まで〜自分の場合

とは言え、自分も30歳も目前に迫り「さすがに取らねば!」ということで1月頃に申し込みをしました。今回申し込んだプランは、

4月スタートで割安で取ることができるプラン

だったのですが、結果的には3月20日に繰り上げてスタートすることができ、

コロナウイルスの影響もあって仕事もなくなってしまっていたため教習所に足繁く通うことができました。

そして教習所を無事に卒業し、本日免許センターでの学科試験に合格し晴れてドライバーデビューとなりました。

車について

免許を取ろうとしていたタイミングと重なって、プロオーケストラのチューバ奏者として活躍しておられる大学時代の先輩方から

「免許取るらしいね!車買い替えようと思ってるんだけど、いらない?」

と連絡があり、免許も持っていないのに車だけ先に譲っていただいていました。

車種はスバルのエクシーガ2.0GTという7人乗り3列シートで走行性能も追求した車種。

これも音楽家あるあるですが、音楽家は基本的に

車=楽器運搬

が前提になるので、1人で乗る場合でも大きめの車種を選ぶことが多いです。

私の場合も仕事柄楽器を持って移動したり、たくさんの楽器を運搬したりすることがあるので大きい車は助かるんですね。

ちなみに今回は「譲渡」ということで初めて陸運局なるところに譲ってくださった先輩と一緒にいって手続きやナンバープレートの取り付けをしたのですが、

これも初体験で面白かったです。

自動車保険について

ここからがこの記事のメインになります。

さて、

車もある。免許もある。となると、いよいよもう「いつでも運転できる状態」なわけですが、ここで考えなければならないのが

自動車保険(任意保険)

です。

家族と同棲している場合などで家族(親)の車を運転する場合は

おそらくその保険が適用されるので問題ないのですが、

私のように自分で新しく車を持つ場合は自動車保険の加入が必要になってきます。

当然「自動車保険」については初めて入るし何もわからなかったので、

良い機会だし、少しまとめておこうと思います。

この記事を読むと良い人

この記事は、

  • 免許を取って1年目の初心者の人
  • 自分個人で自動車保険に入る人
  • 20代後半で初めて車を持つ人
  • 保険料を安くしたいけど相場がわからない人

に向けて書いた内容となっています。

結論〜何を選んだか

まず結論から。

今回私(契約当時29歳)が選んだ自動車保険は

SBI損保の個人総合自動車保険シンプルプラン

でした。理由は単純で

同じ補償内容で比べると一番リーズナブルだったから(2020年4月10日現在。自分調べ)。

ちなみに保険料は、『47,530円/年』

でした。

今回最低限自分に必要と思われる補償をつけて7~8社ほどで見積もりをしてみたところSBI損保が一番安かったです。

自動車保険ってなんのために入るの?

自動車保険についてもう少し掘り下げて見ていきます。

まずそもそも「任意の自動車保険になぜ入らなければいけないのか」ということですが、それは

事故を起こした時に大変だから

自動車の保険には2種類あるのですが、1つ目はどの車も加入している

自賠責保険

これは、万が一自分が事故を起こした時に相手に対して補償するための最低限の保険で

車を運転する以上みんな加害者になるかもしれないから被害者のために入っている保険

になります。

そして2つ目が今回話題になっている

自動車保険(任意保険)

です。

この自動車保険(任意)は先ほどの自賠責保険で対応しきれない部分、例えば

  1. 自分が怪我をした
  2. 同乗者が怪我をした
  3. 相手に対して損害を与えてしまったが金額が大きい

などに対しての保険になるのですが、

その中でも特に③が大切で、自賠責保険は補償してくれる金額の上限が決まっているんですね。内訳は、

死亡による損害最高3,000万円
後遺障による損害最高4,000万円
ケガによる損害120万円

となっています。こう見ると

「なんだ3,000万円も払ってくれるならこれだけで十分じゃないか」

と思うかもしれませんが、そんなことはなくて、

例えば死亡事故による損害の場合、その損害額は1億以上になることも珍しくなく、

高額な場合だと5億ということもあるようです。

すると、自賠責保険で最高額3,000万円補償できたとしても5,000万円以上を自分や血縁者で負担することになってしまいます。

他にも、もし交通事故で自分が仮にケガや死亡してしまった場合の残された家族に対しての補償や、一緒に乗っていた家族に対する保証なども自賠責保険ではまかなうことができないため

自動車保険(任意)に入ることは絶対に必要

と思っていて間違いないかと思います。

自動車保険に入る時のポイント

今回、自分が自動車保険を探すにあたってわかった自動車保険に入る時のポイントは全部で4つです。

  • 20代の保険料は高い
  • 必要な補償を見極める
  • 割引を適用する(等級、インターネット)
  • 何社かで同条件にして料金を比較する

1つずつ見ていきたいと思います。

1.20代の保険料は高い

ニュースなどでは高齢者ドライバーの事故が取り上げられることが多いため

なんとなく「事故を起こしやすいのは60歳以上なのでは」と思ってしまいますが、

実際は高齢者と同じかそれ以上に若い世代20代の事故が多いというデータが出ています。

事故に遭いやすい=必然的に保険料も高くなる

ので20代の保険料は30代~50代といった世代に比べるとかなり割高になっています。

世代ごとの相場は?

各世代ごとの保険料の相場は私が見ていた限り(あくまでもざっくりとですが)

20代5万円~13万円/年
30代3万円~11万円/年

という感じでした。相場を見ると安い順に

30・40代>60代>20代

となっていることからも20代の保険料が割高ということがよくわかります。

2.必要な補償を見極める

自動車保険(任意保険)では自分の生活スタイルに合わせて様々な補償をつけることができます。

ここで気をつけたいのが

「必要ない補償を無駄につけない」「自分に合わせた保険を作る」

ということ。

この2つを考えて自分に必要な補償内容を選ぶようにしてみてください。

まずは結論から。今回は自分と同じような境遇の人を対象にしている記事なので参考になれば嬉しいです。

自分の境遇(2020年4月現在)

  • 一人暮らし
  • 29歳(2020年5月で30歳)
  • 車は中古車(2008年式エクシーガ)
  • 運転するのは基本的に自分のみ

選んだ保険

  • SBI損保の個人総合自動車保険シンプルプラン
  • 金額:47,530円/年(一括払い)

つけた補償

基本的な補償

対人賠償:無制限無制限
対物賠償:無制限無制限
人身障害補償契約自動車搭乗中のみ
3,000万円/1名
搭乗者傷害保険1,000万円/1名
車両保険なし
無保険者障害保険2億円/1名
自損事故保険金:1,500万円1,500万円

特約

他の自動車運転危険補償自動
家族運転者等の年齢条件に関するオプション(26歳以上限定)
対物差額修理費用補償オプション
人身傷害の契約自動車搭乗中のみ補償オプション
新規運転免許取得者に対する自動補償自動
継続契約の取扱いに関する自動
クレジットカード保険料支払に関する自動
通信販売に関する自動
保険証券の不発行の合意に関する特約オプション
被害者救済費用等補償特約自動

でした。もし何同じような境遇の方は上記を参考にしてみてください。

ここからは各補償内容について詳しく見ていきたいと思いますが、全部について話すと量が多すぎるので、

  1. 基本的には今回私自身が入った補償を中心に
  2. 人によって必要と思われる(自分が少し悩んだ)補償

について解説しておきます。

基本的な補償

まずは自動車保険のベースとなる「基本の補償」からです。

対人賠償・対物賠償

(私の場合:無制限)

どちらも自動車保険ではほぼ例外なく「無制限」を前提でつけるのが対人賠償と対物賠償です。

どちらも家族以外の他人や他人の所有物を壊してしまった場合の補償です。

(支払われる人)相手

(主な適用)交通事故で人をケガさせてしまったり、相手の車を壊してしまった場合。

(補足)対物賠償で支払われる金額はその時の「時価額」が上限になる。

人身障害補償保険

(自分の場合:1人につき1,000万円)

自分の車に乗車中の人(自分・同乗者)が事故に遭った際にケガや死亡した場合の保険。かかった費用などに関係なく「定額」で支払われる。

(支払われる人)乗車中の人(自分(運転手)・同乗者)

(主な適用)交通事故に遭って乗車中の人が死亡または後遺障害が残った場合*SBI損保の場合

(補足)死亡や後遺障害の残る重いケガの場合にのみ適用される。後遺症の場合はその重さに応じて金額が変わる。

搭乗者傷害保険

(自分の場合:1人につき1,000万円)

自分の車に乗車中の人(自分・同乗者)が事故に遭った際にケガや死亡した場合の保険。かかった費用などに関係なく「定額」で支払われる。

(支払われる人)乗車中の人(自分(運転手)・同乗者)

(主な適用)交通事故に遭って乗車中の人が死亡または後遺障害が残った場合*SBI損保の場合

(補足)死亡や後遺障害の残る重いケガの場合にのみ適用される。後遺症の場合はその重さに応じて金額が変わる。

車両保険

 

(自分の場合:なし)

自分の車が交通事故に遭って壊れたり、盗難に遭ったり、ラクガキされたりした場合に支払われる。

(支払われる対象)自分の車に対して

(主な適用)自分の車が壊れたり盗難に遭った場合。

(補足)自分の場合は10年以上前の2008年製の中古車で修理してまで長く乗ることを考えていなかったので不要。

無保険者障害保険

(自分の場合:1人につき2億円)

自分が事故に遭って死亡または後遺障害を被った時、相手の車が保険をつけていなかったり補償内容が不十分な場合に支払われる保険。

(支払われる対象)契約者と家族

(主な適用)保険に入っていない車と交通事故に遭った。

(補足)SBI損保の場合は自動でついてくる。車に乗っているかどうかは関係ない。

自損事故保険

(自分の場合:あり)

車の不具合やコンピュータ機器への不正アクセスなどが原因で事故になった場合、自分に責任がない場合に支払われる保険。

(支払われる対象)車に乗っている人(自分(運転手)・同乗者)

(主な適用)車の不具合で事故になった

(補足)SBI損保の場合は自動でついてくる。

 

特約

いわゆる『オプション』です。基本的な補償に上乗せて自分に必要と思われる補償をつけることができる保険です。

他の自動車運転危険補償特約

 

(自分の場合:あり*SBIの場合自動)

(主な適用)自分が友達の車を借りて運転して事故に遭った時。

Point→人の車に乗る時一日保険(500円)が不要になります。

家族運転者等の年齢条件に関する特約

(自分の場合:年齢を26歳以上に制限)

運転する人の年齢を限定することで保険料が安くなります。

(補足)SBIの場合は18~20、21~25、26~の3区分だが、ソニー損保などはさらに30~という年齢制限もある。

Point→年齢が上がるごとに保険会社を見直した方がお得になる可能性あり。

対物差額修理費用補償

 

(自分の場合:あり)

事故の時に相手の車の「修理費用」が「時価額」を超えてしまった場合に50万円を限度に支払われる。SBIの場合はオプション。

Point→車の場合時価額は修理費用より低くなることが多そうなのでオプションでつけました。

人身傷害の契約自動車搭乗中のみ補償特約

 

(自分の場合:あり)

すでに出てきた「人身障害補償保険」の適用範囲を「搭乗中のみ(車に乗っている時だけ)」に限定することで割引ができます。

Point→搭乗中のみに限定しない場合は車の外で事故に遭っても補償されます。

新規運転免許取得者に対する補償

 

(自分の場合:あり)

SBI損保の場合、年齢を限定する特約(家族運転者等の年齢条件に関する特約)をつけている場合に自動でついてくる。

家族が新しく免許を取得した場合に免許取得の翌日から30日以内に年齢変更の手続きをすれば遡って補償(対人賠償、対物賠償)を適用させることができる。

継続契約の取扱いに関する特約

 

(自分の場合:あり)

SBI損保の場合は自動でついてくる特約。継続契約手続きをし忘れた場合に条件を満たしていれば「前年と同一の内容で継続契約」できる特約。

クレジットカードによる保険料支払に関する特約

 

(自分の場合:あり)

保険料をクレジットカードで支払った場合に自動でついてくる特約。特に目立った割引などはなさそうです。

通信販売に関する特約

 

(自分の場合:あり)

インターネットや電話で契約した場合に自動でついてくる特約。特に目立った割引などはなさそうです。

保険証券の不発行の合意に関する特約

 

(自分の場合:あり)

保険証券を発行してもらわない代わりに500円引きになる特約です。保険証券の内容はインターネットでも確認できるので特に必要ありませんでした。

被害者救済費用等補償特約

 

(自分の場合:あり)

自動車自体の欠陥や不正アクセス(ハッキング)が原因でドライバーに責任がない場合に支払われる保険。SBIの場合は自動でついてきます。

3.適用できる割引(等級、インターネット)

初めて自動車保険を検討する自分が今回適用させられた割引主な割引は2つありました。

インターネット割引

主に『〇〇ダイレクト』と呼ばれるような保険にインターネットを使って申し込むと10,000円〜20,000円の割引を受けることができます。

保険証券不発行割引

こちらも、多くの保険会社が実施している割引です。金額は500円と少額ですが保険証券は不要なのでこれも忘れずに使うと良いと思います。

4.何社かで同条件にして料金を比較する

ある程度自分に必要な保険がわかったところでそれを各社に適用させて料金の比較をしてみます。

最近では下記のような一括見積もりサイトもありますが、自分が思った通りの補償条件にならないため、私の場合は各社保険会社のサイトから見積もりを出してもらいました。


今回自分が比較した会社は下記の8社でした。簡単なコメントともに見積もり金額を紹介しておきますので参考にしてみてください。

三井ダイレクト損保

多少条件が違ったものの見積もり金額「47,540円」と比較的安く、最初は有力候補でした。ただ自損事故や搭乗者保険がなかったのがマイナス。

アクサダイレクト

見積もり金額は「54,910円」。搭乗者保険をつけなくてこの金額だったので、今回は見送り。

イーデザイン損保

『まずは初めてプラン』で見積もったところ金額は「59,040円」。弁護士補償などがあったのはよかったのですが高かっため見送り。

SBI損保

今回はこちらの保険会社を契約しました。ソフトバンク系列の保険会社で、自分が携帯やPayPayなどソフトバンクグループ系列のサービスをよく使っていることも決め手になりました。

セゾン自動車火災保険(大人の自動車保険)

見積もり金額は「49,980円」と比較的お手頃。搭乗者保険がありませんでした。

ソニー損保

『シンプルプラン』で見積もり金額「56,560円」。割高だったため見送り。

チューリッヒ

スイス系の保険会社。個人的にスイスブランドが好きなため検討しましたが、「81,940円」とお高め。その分色々な補償が最初からついてくるのすが、今回は補償内容を絞ったため見送り。

楽天損保

インターネット広告を見て検討。見積もり金額は「62,100円」。楽天系のサービスもよく使うので検討しましたが、保険料が割高だったことと保険対応などに若干不安があったため見送り。

迷った内容

今回はつけなかったけど、7〜8社ほど検討している中で「あるといいかな」と迷った保険についても書いておきます。

弁護士費用補償(特約)

事故に遭った時の弁護士費用を補償してくれる補償です。事故によっては示談などで弁護士が間に入ることも多いと思ったので迷いましたが今回はつけませんでした。

ロードサービス

事故に遭ってしまった時に必要になる事故車の対応に伴う、宿泊費やレッカー移動をサポートしてくれます。

ほとんど全ての保険会社で自動的についてきますが内容はそれぞれ若干異なるため検討した方が良いかなと思いました。

車外の事故

人身障害補償保険などは車の外でも補償してくれるプランが各社にありました。少し迷いましたが今回はあくまでも車の保険ということで外しました。

まとめ

今回の記事のまとめです。

29歳で初めて免許を取って中古車に乗る場合は「SBI損保」が良さそう。

要らない補償は外しておく。使える割引は使う。

ものによってはかなり割高になるので年齢や希望補償内容をしっかり考えて選ぶ

こうしてまとめてみるとかなりの文量になってしまいましたが、いざという時に自分を守ってくれる保険なので納得した上で入るようにしました。

ネット上の口コミではSBI損保は「費用面では良いけど対応が△」という記事も見たのですが今回はそこも割り切って、とにかく値段を最優先させて決めました。

どの保険会社も一長一短あるんだと思います。

ちなみにあと1ヶ月もすると30歳になるのですが、この記事を書きながら調べているとソニー損保には『運転者30歳以上限定』のプランもあり、それにすると割引が大きくなることもわかりました。

各社が色々なサービスや割引を展開しているので、毎年契約更新毎に比較してみた方が良さそうですね。

最後に、今回の記事の内容に関してはあくまでも「素人が初めて調べてわからなかったこと」について自分なりにまとめた内容ですので、詳しい部分は各社保険会社のホームページなどをご参考いただきますようお願いいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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