ピアノ教室開業記録|第2話 物件内見の際に気をつけたい8つのポイント

知人の方のピアノ教室の開業をお手伝いさせていただくにあたり、ピアノ教室開業記録として順を追ってご紹介しています。

前回の記事では、ピアノ教室開業にあたっての地域と場所の選び方について書きました。特に地元でない場所で教室を開く場合にはどこで開くかが大変重要にもなってくるので、納得して選ばれることをお勧めします。

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この度、知り合いの方に色々と相談を受け、ピアノ教室の立ち上げ(開業)に関わらせていただくことになりました。 せっかく音楽に関わる人向けのブログを書いているので、「ピアノ教室開業記録」をシリーズにして残していきたいと思います。 ピアノ教室を[…]

第3回となる今回は、実際に物件を絞って内見に行った際に気をつけるといいポイントをまとめてみたいと思います。

物件の周囲の環境とチェックしたい3つのポイント

まず内見の日時が決まったら、その前か後1〜2時間は必ず空けておくことをおすすめします。

教室を開業するときには、その物件のクオリティ以上に、物件の周りがどういった環境なのか?ということは重要なポイントになります。

周囲の環境を知るには、自分の足で実際に歩いてみるのが一番ですので、内見の前後にしっかりと時間を取ってその街を見て回るようにしましょう。

その際、チェックしたポイントとしては、

・住みやすそうか

・学校や幼稚園、保育園は近くにあるか

・物件の周りに目印となる建物があるか

の3つが考えられます。

それでは、それぞれの点について具体的に見ていきたいと思います。

住みやすそうか

やはり「住みやすさ」は一番大切なポイントだと思います。自分で歩いてみて単純に住みやすそうか。というのは教室をやる上でとても大切になってきます。

商店街など町に活気があるか
飲食店が充実しているか
オフィス街なのか住宅街なのか
公園はあるか

といった点を気にしながら、「実際に自分が住みたいかどうか」を気にして見ると良いかと思います。やはり、

自分が良いなと思う街=自分に似た人が集まる街

でもあるので、その街と相性の良いピアノ教室を開くことができるようになると思います。

学校や幼稚園、保育園は近くにあるか

今回関わっているピアノ教室は「子ども」が一番集めたい生徒のピアノ教室なので、学校や幼稚園、保育園が近くにあるかどうかも大切なポイントになります。そのほか、

「大人」を対象としたピアノ教室なら、ビルなどの多いオフィス街かどうか

「年配の方」を対象としたピアノ教室なら福祉施設など充実しているかどうか

といったポイントとなる施設が近くにあるかどうかを探すと良いと思います。

物件の周りに目印となる建物があるか

教室として開業した際に、必ずといって良いほど行うのが「体験レッスン」ですが、そのときに初めて来る生徒さんにとってあまりにもわかりづらい場所に物件があるとマイナスの印象になってしまいます。

なので、「物件の周りに何かわかりやすい目印となる建物があるか」どうかも大切なポイントとなってきます。

物件の中の環境チェックしたい5つのポイント

周囲の環境がある程度把握できたら、いよいよ物件の中の環境を見ていきます。

その際に気をつけたいポイントは、

・非日常感はあるか

・部屋の広さや形はどうか

・清潔感はあるか

・待合スペースはあるか

・看板などを出すことはできるか

の5つです。それでは、こちらも具体的に見ていきたいと思います。

非日常感はあるか

ピアノ(クラシック音楽)を習うというのは、普通の人からすると実はかなり「非日常的」なことです。

なので、せっかく物件を借りるのなら非日常感を演出できる物件であるに越したことはありません。

今回の場合は、借りた物件がマンション物件で、3階と8階のお部屋が空いていました。

間取りなどはどちらも同じだったのですが、

3階の部屋は、窓から道路や電柱、向かいのマンション(洗濯物など、、)が見えてしまいました。

その一方、8階の部屋は道路や洗濯物といった「生活感」はほとんど感じられず、3階に比べると見通しも良いお部屋でした。

当然、8階のお部屋の方が家賃も高かったのですが、ピアノ教室という非日常空間を作るために8階のお部屋を契約しました。

部屋の広さや形はどうか

続いては、部屋の間取りについてです。特に今回はグランドピアノを入れてのピアノ教室開業だったため「ある程度の広さ」「グランドピアノを置いてもスペースの残る間取り」というのが必須条件でした。

理想を言えば広ければ広い方が良かったのですが、今回は9畳弱の物件を契約しました。

清潔感はあるか

これも「非日常」につながる部分がありますが、あまりにも生活感がある物件だとやはり「非日常感」を演出することには限界が出てしまいます。

今回の場合は新築の物件でしたので、この点に関しても全く問題ありませんでした。

待合スペースはあるか

これも見落としがちですが、ピアノ教室として稼働し始めると必ず必要になってくる「待合スペースの確保」も重要なポイントです。

今回契約した物件の場合は、防音室の手前に十分な広さがあり、マンション自体にも待合用の椅子とテーブルが置る部屋だったため、このポイントについても問題ありませんでした。

看板などを出すことはできるか

最後に、これは内見の際に不動産会社さんに聞いておかないといけないポイントとして「看板を出すことができるか」というポイントがあります。

一軒家などであればほぼ問題ないかと思いますが、マンションの場合は、

ポストに名前を貼って良いのか?
部屋のドアや表札に看板を出して良いのか?

といった点も確認しておくと良いかと思います。

今回の物件の場合は残念ながら、ポストのみ可能でしたので、稼働してからは看板の代わりになるものを工夫しようと考えています。

まとめ

今回は、ピアノ教室開業にあたって「物件内見の際に気をつけたいポイント」について書きました。

有名なことわざに「百聞は一見に如かず」という諺がありますが、色々と調べてみて選んでも結局のところ「目で見たもの」が大切になってきますので、内見には十分な時間をかけて臨むことをおすすめします。

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