良い音楽家とは

今日、歌を歌っていて思ったこと。

作曲者が想いをこめて書いた曲や詩に、
演奏者が自分なりの気持ちをのせて送り出す。

ということについて。
ポップスもクラシックも関係なく同じことが言える。

たとえ、自分が聴き手の場合でも、
人が、ある曲を聴いた時、
作曲者の想いとはまた少し違った感情を想起している。

それなのに、人は音楽に“感動”する。
これはとてもおもしろい。
同じ曲に対して作曲者・演奏者・聴衆の想いに微妙に違いがあるにも関わらず、
人は感動する。

でも、それこそ音楽が『世界共通の言語』と言われる理由の一つなのではないか
とも、思った。

聴いているのがどこの国の人でも、
その人の心のどこかに少しでも共鳴する部分があれば、
音楽はそこに響く。
演奏者と聴衆はそれぞれ全然違う国のことを思っているかもしれないし、
同じように愛する人のことを思っているかもしれない。
決して同じ想いではなくても、心が動く瞬間は同じ音だったりする。

そして、
より人の心に触れる音楽を書くことができたり、
人の心に響く音を奏でたりできる人こそ、
『良い音楽家』と呼ばれている。
 

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