昨日のことですが、
青山にありますフランス料理店CHEZ MATSUOに行ってきました。
まさかそんな高級店に自分で行くわけもなく、
お誘いを受けて行ったのですが、
カルチャーショックを受けました。同じ日本なのに。
まず、雰囲気。
入ってすぐが、ホテルさながらのロビーエントランスになっており、
エントランス部分に食事をするスペースが隣接しています。
そこに、アンティークのピアノが置いてあり(相当な額するんだとか。)
食事中、何度かとても素敵な音色を響かせてくれていました。
料理は、
細やかな盛り付けが美しいアボガドとカニの前菜
自家製のクルトンを添えた濃厚な魚介のスープ
愛媛産の真鯛はオマール海老と紫芋のソースとともに
ステンドグラスに見立てられた4種のデザート
など、一品一品手の込んだものばかりで、
お皿がひとつの作品になっておりました。
味も、それぞれの個性を生かして盛られており、
一口一口が新鮮でした。
そして、食材ももちろん美味しかったのですが、
やはり多種多様なソースがどれも美味しかったように思います。
CHEZ MATSUOでの食事は、
料理も雰囲気もサービスも洗練されており、
いつもの食事より、
時間がゆったりと流れている空間でした。
こんな空間に居ることを
とても幸せに感じながら食事をさせて頂きました。
サービスをする側も受ける側にも
“余裕のある空間”に関わる仕事は素敵です。
さて、人はよく、「食べるのがもったいない」と言いますが、
昨日、CHEZ MATSUOで運ばれてきた料理を見ていて、
料理もひとつのアートとして捉えると、
僅かな時間しか存在しない、という点において
音楽と似ていると思いました。
その料理の完成度が高ければ高いほど「食べるのがもったいない」
と思うし、
いい音楽ほど「もっと聴いていたい」
ということになるのだと思います。
と考えた末、この共通点ををまとめてみると、
つまり、
どんなことでも人が楽しんでいる時は、時間が早く進むように感じていて、
その時間が過ぎ去ってほしくない。と感じている。
という、なんとも月並な結論にたどりつきました。