最後の授業~垣間見える理想の教師像~

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もうすぐ2015年も終わりますね。

社会人が忙しくなるように、
高校生も期末テストに向けて忙しくなってきます。 

そんな中、私が勤務する高校では

3年生の音楽選択者最後の授業でした。

3学期になると、受験の関係で授業がなくなってしまうので、
期末テスト前の授業が、最後の授業になるのです。 

さて、やはり一教師としては
“最後の授業”というのは印象的であって欲しいものです。

まして、音楽に関して言えば、その授業を受けるのは
高校生が最後になる場合がほとんど。

というわけで、私は最後の授業で

合唱の発表をして、それをCDにして渡す

ことにしました。
これにした理由は3つ。

・合唱するのは人生最後かもしれない。

・自分たちの歌を(お世話になった先生方に)聴いてもらう。

・将来大人になった時に振り返れるよう、CDをつくる。

自分自身が25歳の今、
「高校時代の合唱のCDがあったら良かったな」とも思うので、
記念にCDにすることにしました。

CDジャケットには生徒自身が書いた
“未来の自分へ”というメッセージを添えることにして。

歌う曲目は、

クラス皆で歌う合唱
『時の旅人』

クラスを半分ずつに分けて取り組んだ
『Over Drive』
『Train-Train』

(どちらも今秋放送されたドラマ『表参道合唱部』の中で歌われたものです。)

そして最後は
『校歌』

の4曲。それらを並べて“小さな音楽会”と題したコンサート形式にしました。

これをお世話になった先生方に聴いていただきます。

やはり音楽は聴いてくれる人がいることが重要です。

そして音楽会の最後には生徒の希望で、
急遽、『旅立ちの日に』も歌いました。

小学校や中学校で歌った記憶が鮮明に残っていたのでしょう
斉唱ではありましたがいきなりとは思えないすばらしい歌声になりました。

聴いてくださった先生からは「生徒がとてもいい表情をしていた」
と言っていただきました。

今回、私自身も初めての試みで、準備も十分にはできませんでしたが、
生徒は楽しみながらよく頑張ってくれていました。

それが表情になって表れていたのなら、
音楽会は成功と言っていいと思います。

そして、授業が終わって一人の生徒が近づいてきて
「音楽の授業楽しかったです。」と言ってくれました。

教師としては半人前の自分ですが、
生徒に音楽を楽しんでもらえたことがわかり、とても嬉しい瞬間でした。

色々な教師像があるとは思いますが、
音楽に関して言えば“楽しく印象に残る”というのはとても大切な要因だと思います。

これから大人になっていくのに、“音楽”は必ずしも必要ではありません。
でもその音楽が彼ら、彼女らを救ってくれることがきっとあります。
だから、なんらかの形で音楽に関わり続けて欲しいと思っています。

今回発表会をするにあたって、職員室に居る先生方に声をかけました。
来てくださった先生方がいる中、
「忙しいので」と断る先生もいらっしゃいました。 
 
実際に忙しい時期ですから、それも当たり前のことかもしれません。

ただ、どんな時でも音楽に関わることができる余裕をもっている。
というのが、豊かな人間の幅のひとつだと思うのです。

今日お別れをした3年生とは、
約8ヶ月程度の短い付き合いでした。

その皆がこの先、

どんなときでも音楽に関わる余裕をもった、人間的に豊かな人

になってくれれば、教師としてこれ以上の幸せはありません。
 

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