以前、ステマネの仕事内容についてこちらの記事で書かせて頂きました。
色々なご縁から、多くの演奏会でのステージマネージャー(通称:ステマネ)をさせて頂く機会が多くなりました。 ステマネというと、オーケストラなどで演奏家が気持ちよく演奏できるために環境を整える仕事が一般的ですが、私の場合はリサイタルや室内楽コ[…]
上の記事にも書いたように、私は、個人的なご縁でステマネという仕事を任せて頂くことがありました。その中で、ステマネをやっていて良かったなと思ったことがあったので、今回はそれについてまとめてみたいと思います。
私が今までで感じたステマネという仕事魅力は全部で3つあります。
多種多様な公演に関わることができる
自分でも演奏会を聴きに行くことは多々ありますが、その場合はどうしても自分が興味を持って聴きに行くためジャンルも偏りがちです。
それがこれまで様々な演奏会でステマネをやらせて頂いたことで、普段、自分では聴きにいかないような演奏会にも、数多く関わることができました。
そして中には、本当に素晴らしい公演もたくさんあり、多種多様なジャンルのコンサートを通して新しい発見をすることができました。
リハーサルを見ることができる
2つ目は、アーティストのリハーサルを見ることができるということです。
本番の演奏を聴く場合は、アーティストがそこまでたくさんの「時間」をかけてつくりあげてきた「思い」や「熱」みたいなものを音楽を通して感じることができます。
一方、ステマネをやると、本番の前に行うリハーサルを見ることができます。これは、いわゆる本番までの「過程」で、普段はなかなか見ることができません。そんな貴重なリハーサルを見ることができるのは、
「こんなことにこだわって音楽をつくっているんだ」といった発見ができるという意味で、なかなかできないとても貴重な体験だなと思います。
自分が公演をする場合スタッフを思いやる気持ちがもてる
最後の魅力は、裏方を経験したことが自分が出演する場合に還元できるという魅力です。
演奏する側に立っていると、裏で「どれだけの人」が「どんなこと」をやってくれているのか。ということはなかなか気づきづらい部分があります。
しかし、自分がステマネという裏方を経験しておくことで、出演者側に立った時もスタッフのことをつねに思いやることができるようになります。
アーティストは、ステージを自分だけでつくることはできません。そして、スタッフも人間なので、スタッフのことを思いやってくれるアーティストと一緒の方がやはりスタッフも気持ちよく仕事ができます。
そういう+の気持ちが集まることで、結果として、ステージ自体の質を向上させることができるように思います。
まとめ
ステマネという仕事を依頼されたということは、ある程度「この人ならちゃんとやってくれるだろう」という思いがあったことになります。
そういう意味では誰でもできる仕事ではないので、もしステマネを頼まれたときは、今回記事に書いたような、ステマネの魅力を感じながら仕事をしてみてください。