バレエの魅力とは

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2015年7月5日(日)に埼玉会館で行われた

第11回アクリ・堀本バレエアカデミーの発表会を見に行きました。

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以前学校での教え子が出ているということもあり、知人に誘ってもらって行くことになったのですが、
想像以上に面白い公演でした。

音楽教室やバレエ教室の発表会ということで、
割とこじんまりとしたものを想定していたのですが、
いざ、埼玉会館を訪れてみるとその華やかさに驚きました。

会場のいたるところには美しい花が飾られており、
ちょっとしたダンスホールのようでした。

公演内容も、
もはやひとつの発表会という枠を超えて、
ひとつのコンサートとして成立しているクオリティの高さで
4時間にも及ぶ長丁場にも関わらず飽きることなく楽しませて頂きました。 

前回バレエを見たのが新国立劇場で行われた
「カルミナ・ブラーナ」
だったのですが、その時は“バレエ”の純粋な魅力というよりも、
現代的な演出と音楽の方に意識が行ってしまいました。

それもあり今回の公演は
まさに“バレエ尽くし”の内容で、バレエの魅力を感じるいい機会になりました。

ここからはバレエ素人の自分が、
自分なりに感じた魅力について書いてみたいと思います。


【バレエの魅力について】

1、身体的美しさ

バレエというのはかなり“独特”な世界だと思う。

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あの独特の立ち方から常に足先を伸ばした歩き方まで、
ステージ上での立ち居振る舞いははすべて、
人間の四肢、身体全体を美しく見せる
ということに帰着しているように思えた。

そのことが外人である我々日本人にとっては異様に見えなくもないが、
舞台で見てみると、それら全てが“ひとつの美”として伝わってきた。

2、踊りと演出

そしてバレエのもうひとつの魅力は綿密に考えられた振り付けによる踊りだろう。
今回の発表会でヴィヴァルディの『四季』をバレエで演じる
という演目があったのだが、
音楽としての『四季』をよく知っている自分にとっても、
今回の演出を含めた振り付けはとても新鮮だった。

とくに、
紫色の衣装を着た一人のダンサーをとりまく風や雪を表現した
冬の孤独かつ残酷な感じや
夏の涼しげかつ青々と力強い草木の感じなどはとても印象的に表現されていた。

演自体はとりたてて奇をてらった演出ではないだろうが、
純粋な音楽に踊りをつけることによって視覚的に楽しむことができた。

その意味では、
音楽を身体全体で受容して表現する
という点に関して、バレエダンサーや演出家は
音楽家よりもきめ細かなアンテナをもっているのかもしれない。

また、小学生から中学生までの年齢もレベルも違う出演者を適材適所で使い
ここまで芸術的にまとめあげた指導陣も純粋にすごいと思った。

3、音楽とバレエ

ただ、ずっと見ている中で、
純音楽やオペラ・ミュージカルのように“鳥肌がたつ瞬間”があるのか
という疑問を感じた。
今回は残念ながら“生音”ではなかったので、その影響はすくなからずあったと思うが、
音楽無しの、踊りのみの状態では感動することはなかなか難しいだろう。

そういう意味では、
バレエも音楽と切り離して考えることはできない芸術なのかもしれない。

ちなみに今回の公演で、
特別ゲストとして海外で活躍している一流ダンサーのまさに一級品の技術も見ることができたが、
それでも「すごい」という範疇を超えることはなかった。

このことからも、
バレエそのものによって感動するというよりは、
バレエによって音楽が違う次元に引き立てられて感動する。
という方が自然なことのように思う。

こう書いてしまうとバレエを添え物のように扱っているような印象があるが、
決してそういう意味ではない。 

4、絵画ではない“絵画”

バレエの公演を見ていると、

ダンサーが華やかな衣装をまとい舞台道具に引き立てられたステージ上に現れた時
一枚の美しい絵を見ているかのような錯覚にふと陥った。

私は絵画も好きでよく見に行くのだが、

バレエを見ることは、
ひとつのキャンパスに次々と描かれる絵画を見ている
ようだったし、
素晴らしい瞬間を目にした時は、
素晴らしい絵画に出会った時の感覚とも似ていた。 

しかし、バレエが絵画と圧倒的に違う点は

バレエも時間芸術であるということである。

バレエも音楽を伴っている以上、二度と同じ時間を味わうことはできない。
そのことがバレエ(ダンサー)を一層美しく儚く見せている要因のひとつなのかもしれない。 

まとめ

ここまで書いみて、
“バレエ” は、
音楽と絵画とを融合させる芸術
なのではないかと思った。
本当に美しい音楽が本当に美しいバレエと重なった時、
この世に一瞬しか存在しない一枚の美しい絵画を目にすることができるのだろう。 

行く機会は決して多くないが、いつか素晴らしいバレエを見て感動できたらと思う。 

そして、こちらも機会があれば是非バレエのための音楽を演奏することができれば嬉しい。

Ensemble Levent(アンサンブル・ルヴァン)
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コメント

  1. 宮沢 より:

    観に来て頂いた上に、記事書いて下さり本当にありがとうございます。

    冬のその他大勢の1人です。

    紫や白の人たちは若いのですが、私達はほとんどが50越えているので、このような素敵なブログを書いて下さる方がいらっしゃるとは、夢にも思いませんでした。
    音楽のプロの方でらっしゃいますかね?

    また、ブログおじゃまさせて頂きますm(__)m

  2. そう より:

    宮沢さま 拙ブログに足を運んで頂いた上にコメントまで残してくださりありがとうございます。
    とても素敵な公演で、純粋な気持ちで楽しませて頂きました。
    当方、普段はユーフォニアムという楽器を吹きつつ、Ensemble Leventという団体の企画兼代表をさせて頂いております。
    アクリ・堀本バレエアカデミーのますますの発展をお祈りしております。