【演奏会】牛渡克之〜ユーフォニアムリサイタルVol.11〜

スポンサーリンク

本日は演奏会を聴きにオペラシティのリサイタルホールまで

大学の大先輩でもあり素晴らしいユーフォニアム奏者の

牛渡克之さんのユーフォニアムリサイタルvol.11でした。

1019

チラシは牛渡さんの“牛”をモチーフにしているのでしょうか?

今回のリサイタル、
コンチェルトあり委嘱作品ありとかなり濃密なプログラムでした。

興味深い作品も多かったので、
少しまとめてみたいと思います。

◯コンクール用小品/J.E.バラ

バラといえばユーフォニアム奏者にはかなり馴染みのある作曲家ですが、
この曲は今日初めて聴きました。

叙情的な前半と3拍子から成る技工的な後半とに別れており、
その随所にバラ特有の旋法を聴くことができました。

一音目から牛渡さんの人間性や音楽性に溢れており
牛渡さんの世界に引き込まれる一曲でした。

◯UFO協奏曲/ヨハン・デ・メイ

今回のリサイタルのメイン。
吹奏楽作品「指輪物語」などの代表作がある
デ・メイによって書かれた4楽章単一形式のユーフォ(UFO)協奏曲。
名前こそ駄洒落めいていますが、
かなりの大曲で、ユーフォニアムの技巧面と音色面を生かした作品です。

この曲を聴くのは、日本初演を
外囿祥一郎さんの演奏で聴いて以来だったのですが
牛渡さんの演奏も素晴らしいものでした。

冒頭のピアノによって引き込まれる
怪しげな雰囲気の中、
浮かび上がるように
ユーフォニアムの旋律が現れます。
それはまるでUFOが不規則に移動するかのような
印象的な旋律です。

そのあとも随所にUFOを連想させるような曲想が続くのですが
4楽章に出てくるノスタルジーを感じさせる旋律が特に耳に残りました。

〇コントラストⅡ/白岩優拓

ユーフォ2本とピアノによる前衛的な新曲でした。
もう一人のユーフォは新井秀昇さんで、
片方のユーフォのチューニング管は抜いた状態にして同じ旋律を演奏することで
曲名通りコントラストが生み出されるという曲でした。

〇ムーブメンツ“B”/新井秀昇

コントラストⅡでは牛渡さんと一緒に演奏されていた
新井さんに委嘱された無伴奏の新曲でした。
新井さんが作曲された曲は今までにも何度となく聴かせていただいたのですが、
どの曲もユーフォの魅力に溢れていて
ユーフォ奏者なら一度は演奏してみたくなる曲ばかりです。

このムーブメンツ“B”も重音やボイスパーカッション、タップまで加えた
思わずノリだしてしまいそうな、完成度の高い曲で、
そこに牛渡さんのカラーが重なって、すばらしい演奏となっていました。

〇さくらのうた/福田洋介

吹奏楽関係者ならまだ記憶に新しい課題曲『さくらのうた』の
作曲者自身によるユーフォニアム版でした。
リサイタルの中での箸休め的な一曲でしたが
吹奏楽版とはまた違った良さがあり、
特に新居由佳梨さんによるピアノがその味わいを引き立てていたように思います。

〇ハーレクイン/P.スパーク

ブラスバンドや吹奏楽を筆頭にユーフォニアム界では
いわずと知れたヒットメーカーP.スパークによる
ユーフォニアム主要レパートリーの中の一曲。
物悲しい歌いだしに始まり、
後半は軽快で疾走感あるパッセージが続く
ユーフォニアムの魅力にあふれた曲です。

牛渡さんの朗らかな人間性が見事に曲にマッチしていて
会場全体が暖かな雰囲気に包まれていたように思います。

意欲的すぎるほどに意欲的な曲が並んだプログラムでしたが
それぞれの曲のカラーが様々で飽きることなく聴くことができました。
これも11回とリサイタルを続けてきたからこそ成せるわざだろうと思います。
本当に素晴らしいです。

曲それぞれの個性もしっかりと尊重されつつ、
ユーフォニアム奏者、音楽家としてのカラーをしっかりと感じることができ、
これぞまさに“リサイタル”という感じでした。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする