ピアノ教室開業記録|第3話 目標生徒数と月謝の算出方法

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前回の記事では、ピアノ教室を開業にあたって、「物件の内見時のチェックポイント」について書せていただきました。

(前回の記事はこちら)
ピアノ教室開業記録|第2話 物件内見の際に気をつけたい8つのポイント

第3話となる今回は、ピアノ教室を開く上でこれまた大きな課題となる「お金」のこと、特に[目標生徒数]と[月謝]の算出方法について書いていきたいと思います。

なお、今回はあくまで個人の話ということで、「国に払わないといけない税金など」は全く考えずに計算していきます。

色々とゴチャゴチャ計算していますが、単純に[目標生徒数]と[月謝]を計算したい場合は、公式 まで飛ばして、公式に数字を入れてみてください。

それではいきます。

ピアノ教室を開く上でのお金の話【支出編】

ピアノ教室を運営していく上で必ずかかるお金(=年間経費)を考えます。

家賃 130,000円×12ヶ月=1,560,000円 /年間
光熱費 20,000円×12ヶ月=240,000円 /年間
調律費 15,000円×2回=30,000円 /年間
ホームページ運営費 1,500×12ヶ月=18,000円 /年間 ※自分で作った場合

合計金額 1,848,000円 /年間 → 154,000円 /月

「月154,000円」。最低でもこの金額をうわまらないと『赤字』になってしまいますので、現実としてこの数字を知っておきましょう。

ピアノ教室を開く上でのお金の話【収入目標編】

まずは、ピアノ教室でいくらの月収が欲しいかという「目標」を設定しましょう。

「趣味でピアノを教えたいです」という方以外は、ピアノ教室である程度の収入を確保したいと考えていると思います。

その際の考え方の例を、順を追って考えていきたいと思います。

具体的な収入目標を設定する

まず、いくら収入(≠売り上げ)が欲しいかを決めましょう。今回は、

月収:500,000円

を目標収入にしたいと思います。

月々の売り上げ目標を考える

ここまでで考えた数字、

目標月収+月々の支出

が月の売り上げ目標になります。

今回の場合は、

目標月収+月々の支出=500,000+154,000円=654,000円

が月々の売り上げ目標ということになります。

1ヶ月で働ける時間を考える

今回は、一人の先生の場合で考えていますので、一人の先生が1ヶ月に無理なく教えることができる時間を考えます。

「長く続ける」ということを念頭において、日曜日と月曜日をお休み(週休2日)のパターンで考えていきます。

平日:週4日 11:00〜20:00(休憩1時間含む)で働く場合
→8時間×4日×4週間=128時間…①

土曜日:週1日 10:00〜20:00(休憩1時間含む)で働く場合
→9時間×1日×4週間=36時間…②

①+②=164時間

これが、1ヶ月に働くことができる比較的現実的な数字だと思われます。

自分の時給を考えてみる

これで、月々の売り上げ目標と、働ける時間がわかりました。

 

月々の売り上げ目標:654,000円

1ヶ月に働くことができる時間:164時間

勘の良い方は気づいたかもしれませんが、これで自分の「目標時給」が見えてきます。計算は単純で[月々の売り上げ目標]÷[1ヶ月に働くことができる時間]、すなわち

654,000÷164=3987円

3987円。ほぼ「4,000円」というのが目指すべき時給として見えてきました。時給4,000円というとなかなかな額ですが、月収50万円を稼ぐには時給4,000円の価値がある人間になる必要があるということを教えてくれます。

ピアノ教室を開く上でのお金の話【生徒月謝編】

ここで、いよいよ「月謝」をいくらに設定すべきかを考えていきます。

先ほどの【収入目標編】で出した

月々の売り上げ目標:654,000円

(目標月収:500,000円)

1ヶ月に働くことができる時間:164時間

(目標時給:4,000円)

をベースに考えていきます。

具体的な例として、ピアノ教室でよくみる[30分1レッスンを月4回]と[40分1レッスンを月3回]のそれぞれの場合で考えてみます。

[30分1レッスンを月4回]の場合

30分+休憩5分=35分を1コマのレッスンとして考える。

①164(時間/月)÷4回=41時間 /1週間に働ける時間(時間)

②41(時間/週)×60(分)=2460分 /1週間に働ける時間(分)

③2460(分)÷35(分/1人)=70人

これで、1週間ほぼ隙間なくレッスンして70人の生徒が必要ということがわかります。

そうすると、生徒一人あたりの月謝は

④654,000円÷70人=9,342円

となり、

[30分レッスンを月4回で月謝9,500円]が[70人]

→70人が目標生徒数で、月謝の設定は平均9,500円ということになります。

[45分1レッスンを月3回]の場合

45分+5分=50分を1コマのレッスンと考える。

①164(時間/月)÷3回=55時間

②55(時間/週)×60(分)=3,300分

③3,300(分)÷50(分/1コマ)=66人

④654,00円÷66=9,900円

となり、

[45分レッスンを月3回で月謝10,000円]が[66人]

→66人が目標生徒数で、月謝の設定は平均10,000円ということになります。

公式

とここまでゴチャゴチャ計算してきましたが、計算方法をまとめておきます。

とにかく[目標生徒数]と[月謝]が知りたいという人は何も考えずに数字を入れていってください。黄色いマーカー数値分は自分で決めてくださいね。

【支出】

[年間でいくらかかるかを出す]÷12ヶ月=[月々の支出]

【目標収入】

目標収入]+[月々の支出]=[目標とする売り上げ]

【月謝】

週休2日だと月々働ける時間は164時間くらい

① 164÷[生徒1人につき月何回レッスンするか

② ①×60(分)

③ ②÷[1回のレッスン時間(分)]=[必要生徒数]

④ [目標とする売り上げ]÷③=[月謝]

となります。

最後に

今回の記事ではピアノ教室を運営するにあたって必要な「お金」のこと、特に[目標生徒数]と[月謝]に焦点を当てて考えてみました。

単純なピアノ教室の平均月謝が7,000円〜8,000円が相場と言われていますので、月謝9,500円で70人というとかなりレベルの高いピアノ教室ということになります。

もし仮に、この目標を据えて運営していく場合には、それだけ生徒さんに納得してもらえる内容のレッスンが必要になってきます。

いずれにせよ、ある程度しっかりした教室にしていこうと思った場合には、最初の月謝設定額を間違うと悲惨なことになるので、しっかりとした計画を立てて始めるようにしたいと思います。

(次の記事はこちら)→ピアノ教室開業記録|第4話 ホームページ作成編〜下準備をする

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コメント

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